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気づいたら独学からDIplomaへ。私が勉強し続ける理由

2021年6月30日

ワインを勉強し始めた数年前の自分からすれば1ミリたりとも想像しなかった、Diplomaの世界。

今回は、Diplomaを受けるまでに至った背景などを書いてみます。

始まりはワインエキスパート

ワイン勉強したいって言っても、大抵の人がじゃあどうすれば良いんだろう?って結構迷うと思うんです。私もそうでした。
一番早いのはスクールに通うことだと思うのですが、当時の私にとってスクールの授業料はとても高く、転職したてだったので、なかなか金銭的にも精神的にも余裕がなく。。。

なので、最初は全て独学。本を買ったり、ワインレストランに行って教えてもらったり。そんなレベルからのスタートです。
ただ、飲んでいても、自分の知識が果たして合っているのか分からない。例えばロワールって言ってもどれくらい飲まれているの?味わいがシャブリと何が違うの?(そもそも品種も違うけどねw)そんな感じでずっと自分の疑問がモヤモヤし続けていました。

一年くらい経過し仕事も落ち着いてきた頃、本当に勉強するならスクールに行くのが早いなと改めて思いました。
そして、ゆっくり勉強するより短期間で全体感を理解したいという単純な理由で、ワインエキスパートの講座を受講。(笑)

受験するつもりはないので、受験生とのモチベーションのギャップを感じつつ(笑)最初は地域ごとの属性やテイスティングだけを楽しんでいたことを覚えています。講座の中盤になってくると、段々と先生の言ってることが自分でも理解できるようになってきて、急にちょっと受験してもいいかなーと思い、ほぼ記念受験のつもりでワインエキスパートの試験に申し込みました。もちろん落ちたんですけどね。笑

この頃から少しずつワインを通して知り合った方が増えてきました。本当に業界、年齢問わず皆さん仲良くしてくださり、数年前の自分の夢が叶って幸せだなーと思っていた時期です。

好きなら勉強してみたら?

ワインスクールに通ったことで、基礎は身につけました。だから今まで以上にワインを飲むのが楽しくて、ワインバーにも通っていた頃、ある人と出会いました。その方はフランスに在住されている方で(以降パリおじさん)、もちろんフランスワインにも詳しい(ご自身でもワインの仕事をされている方でした)。たまたま仕事で帰国されているタイミングで、そのバーにいらっしゃったのですが、偶然話をする中でパリおじさんに言われたのです。

「そんなに好きならもっと勉強してみたら?より世界が広がるよ」

その言葉にハッとしてしまったんですよね、私。
その後、ワインを好きというならやっぱり資格は一つくらい欲しいと思うようになり、現時点の実力で手が届くのは何だろう?と調べた結果、「アカデミーデュヴァン」でWSETの受験講座を知りました。Level2なら私でも出来るかもしれないと、これまた単純な理由で講座を申し込み。3ヶ月の資格勉強がスタートしました。

WSETは楽しい!

正直ワインエキスパートの受験の時は暗記が全てで、暗記が苦手な私にとっては過酷でした。それもあって資格試験はもう二度と受けたくないという気持ちが強かったのですが、WSETの講座を受けてまず思ったのはすごく楽しいということ。エキスパートの試験と違うところは、覚える方法が「暗記」ではなく「なぜ?を考える」点です。なぜこの地域ではこういう味わいになるのか、この品種が植えられているのかなど、とにかくアプローチの仕方が違うことが一番衝撃でした。そして私にはこの学び方がとても合っていました。

Level2ではスクールの友人も増え、その後迷いもなくLevel3を受験。Level3の時よりも覚える内容もハードだったけどとにかく毎回の講座が楽しかったです。
Level3を受験しているときにパリおじさんから連絡がきました。

「11月にブルゴーニュで栄光の3日間があるよ。せっかく勉強しているんだから来てみたら」
話を聞くと、仕事でパリおじさんもブルゴーニュに行かれるとのこと。数日なら案内できるとのことで、ブルゴーニュに行く決心をしました。

初めての海外での本格的なワイナリー訪問。私はせっかくならと、ブルゴーニュ、シャブリ、シャンパーニュと回ったのですが、面白いことに「WSETを勉強している」というと話が通じるんですよね。
特に、ジャックセロスのホテルに宿泊した時は、運よくアンセルムさんとギョームさんにお会いすることができて、WSETを勉強していると伝えると、「Levelはいくつ?」と質問いただきました。
「Level3を勉強中」と答えると、そこそこ勉強しているのだなと思ってくれたのか(?)細かく醸造やアッサンブラージュの話をしてくれました。非常に貴重な経験だったとともに、海外で通用するんだと強く思いました。

2020年2月に運良くLevel3の合格通知が手元に届き、自分の中では達成感がありました。
Diplomaは英語というハードルが私の中では大きく、しばらくは資格勉強について考えなかった日々が一年くらい。
ブルゴーニュでパリおじさんとまたワイナリーで再会しようという言葉をいただき、数ヶ月後にコロナが深刻化しました。

パリでの状況が悪化するニュースを毎日見ていたので、心配して一度連絡を取ったことがあります。今は踏ん張りどきだけどみんな無事だと連絡をもらい安心していました。その後数ヶ月経って、久々にパリおじさんに連絡をしてみたのですが、連絡が来ません。こんなことは一度もなかったのにな、とも思いましたが、本業が忙しいのかもしれないと思い、最悪な状況じゃないといいなと思いながらそのまま何も気にせず過ごしていました。

11月になり、ちょうど一年前のブルゴーニュの旅行をふと思い出した時に、再度パリおじさんに連絡したのです。
そしたら、彼の会社の方からお返事があり、パリおじさんが遠い世界へと旅立っていたことを知らされました。

まさか、ブルゴーニュでの再会が最後になるなんて。
ワインをこんなに好きになるきっかけをくださったパリおじさんに感謝も恩返しもできていない事があまりにも悲しすぎました。
パリおじさんは私にとって恩人、じゃあ何が出来るだろうと思い始めた時に、Diplomaだと思ったんです。

自分にとって難関すぎる資格。でもDiplomaまで取れれば、勉強したとパリおじさんにも胸を張って言えるのではないか。そして感謝の気持ちも伝えられるのではないかと自分の中で一つの目標と答えを出しました。

何目指しているの?の答え

そう入っても、Diplomaを受けることは自分にとって覚悟のいることで、決心したのはクリスマス後。Caplanのオンラインコースの申し込みも終了していたので、独学しか選択肢がありませんでした。
他の人と比べて知識量が圧倒的に少ないので、何年かかるか分からないけど、でもDiplomaに合格してパリおじさんにもお礼をしたいです。
こんな理由があり、Diplomaを勉強して何を目指しているの?と聞かれると、ついつい悩んでしまうのですが、その答えはDiplomaの勉強過程で見つかるのかなとも思ったりします。

皆さんにとって、ワインを勉強し続ける理由は何ですか?

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