D1受験から約3ヶ月。二週間前にやっとD1の結果が届きました。
自分としては結構手応えのあった試験でしたが、結果はFail。
でも何となく納得してます。
とにかく試験では文章を書かなければと必死に書いたのですが、問題によっては分からないところもあったし、後日振り返る中で、「あーどう採点に影響するかなぁ」と思うこともあったのです。
Failになった要因を改めて考えてみました。
WSETの採点方法
まず、WSETではディプロマに限らず、自分の点数に応じて、以下の配分にて結果が渡されます。
私は今回D1の結果がFailだったので、45-54%の点数でしたよ、という解釈になります。
D1の試験は醸造に関するもので、試験時間は90分。テイスティングはありません。
何問か出題される内容に時間内でできる限り記述していきます。
敗因要素を考えてみた
結果を見て、自分なりの敗因要素を考えてみました。
敗因1.文章の書き方が甘かった
思い当たる敗因の一つは、回答の記述です。
例えば、「○○に対して説明せよ」という問題に対して、本来「結論・理由・結論」という形で回答しなければならないところを、「結論・理由」しか書いていませんでした(後から振り返って反省)。
WSETではこういう文章構成も見られると聞いたことがあるので、この点は敗因要素の一つとなっただろうなぁと考えています。
敗因2.分からない問題があった
これは完全に私の勉強不足、というか、出ないだろうと見込んでいた問題が出ました。
出題を見た瞬間、「あーこれ出ちゃったか。私これすっ飛ばしたな」と反省。
ただ、空白で出すのは避けたかったので、なんとか思い当たる内容を書きました。これで結構減点された(というか加点に全くならなかった)と想像します。
敗因3.具体的な例をもっと書くべきだった
WSETの試験官はワインのプロフェッショナル。
何を聞かれても回答できるくらい知識も豊富です。
その人たちが読んで点を上げようと思ってもらえる回答が十分にできたかというと、そうではないなと思いました。要は、テキスト以外の時事ネタや生産者の取り組みなどを、回答にどれだけ盛り込めたか、というところも点数に影響したと思っています。
私は得意な部分と苦手な部分の知識量が圧倒的に開きがあるので、やはり満遍なく理解をしないと得点に繋がらないのかもしれないと改めて振り返ることができました。
2回目の試験に向けての対応策
次回、受けるときに意識しようと思っているのは次の点です。
時事ネタのアップデート
数字も含めて、やはり時事ネタをさまざまな角度から習得していくのは必要だなと思いました。
私は現在購読ワインレポートや、Dedcanter、drink businessを購読していますが、やや読んでいるものに偏りがあるので、満遍なく知識を増やしていくことが必要と感じています。(苦手分野をなくす、特に栽培や接木の内容等)
SpecificationとExaminers Reportの振り返り
ディプロマを申し込むと、まず最初に受け取るのはTheory Guidanceです。
Theory Guidanceには、どのような基準で採点されるか、エッセイでこのように質問されたらどう答えなさい等書かれています。
例えば、知識を問う問題なのか(define, describe)、理解を問う問題なのか(explain (how and why))、もっと踏み込んで何か対照となるものを例に出し、自分の考えを問う問題なのか(compare)。質問にどれだけ正しく回答できているかで、評価は大きく分かれます。
ディプロマに合格された方の話を聞くと、D1の醸造については、その後の全てのステップにおいて必須となる項目(何を勉強しても付いて回る、むしろ醸造が理解できていないと非常に苦しい)と聞くので、前向きに勉強したいと思います!