「ワインを勉強するために、何か本を読んだ方がいいですか?」という質問をいただくことがあるのですが、そんな時私は「読んだ方がよりワインの理解が深まり、よりワインを楽しめるようになるのでおすすめ」とお答えしています。
でも、ワイン本といっても入門書から専門書・試験対策本まで色々あって悩んでしまいますよね。
本記事ではそんな悩みを解決すべく、100冊以上読んだ中からおすすめのワイン本23冊紹介します。
紹介する本は下記の7つのカテゴリーに分類しました!
これからワインを学びたい!という初心者の方は、入門系・テイスティング系の本がおすすめ。
もっと深くワインを学びたいという方は、テイスティング系や産地特化のフランス・イタリア系の本がおすすめです。
醸造系や試験対策系は、WSETやソムリエ・エキスパートをこれから受験する、勉強している方向けになります。
- テーマ別に厳選したワイン本23冊を紹介
- 初心者向けの入門書から、WSET Diploma試験対策までまとめました
- 中には発行してから年月経っている書籍もありますが、今読み返しても学びのある本だけを厳選しています
Kindleも合わせると100冊近く様々なワイン本を読んできた中で、何度も読み返している本を厳選しました!
ぜひご自身のニーズに近いテーマから一冊を探して見てください!
以下の記事では、「Kindle Unlimited」で読めるワイン本について紹介しています。
ワイン本を選ぶ際に考慮したい3つのポイント
ワイン本を選ぶ際には、次の3つのポイントを考慮すると選びやすくなります。
- ジャンルを決める
- 情報量を決める
- レベルを決める
ジャンルを決める
ワイン本といっても、入門書から専門書、試験対策までさまざまありますよね。
まずはどんなジャンルの本を読みたいのか決めます。
初心者向けは比較的イラストや画像が充実している一方で、専門書になるとイラストや写真が少なく、文章量は多くなります。
情報量を決める
本のページ数は情報量を判断する一つの目安になります。
また、漫画タッチで書かれている本も情報量としてはそこまで多くない印象です(一方で最低限覚えておくべき知識を楽しく学べます)。
イラストが多くても、例えばThe WINEマグナムエディションなどはページ数も多く、比較的書かれている情報も充実しています。
Kindleの場合は、サンプルをダウンロードして、目次や中身をパラパラと見てみると判断しやすいですよ!
レベルを決める
初心者から中級者を主なターゲットとして書かれている本が多い印象です。
また、専門レベルになるにつれて上級者向けの深い内容になっています。
イラストよりも文章主体で書かれている本が多いです。
初心者の方は、「入門」「初級者向け」と書かれている本を一つの判断材料とするのもおすすめめです。
ワイン知識の勉強本5選〜一番最初におすすめしたい入門書〜
入門書といっても実に色々なスタイルがあります。
日本人著者の本は文章主体の書籍が多いですが、逆に海外の本だとイラストが充実している書籍が多い傾向です。
どちらが良いかは好みかなぁと思います。それぞれ特徴を下記にまとめました。
スクロールできます | 読めば身につく!これが最後のワイン入門 | The Wine マグナムエディション | ワインは楽しい | 105のテーマから学ぶ ビギナーズワイン | 先生、ワインはじめたいです! |
イラストの量 | ⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️ | ⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 初心者〜中級者 | 初心者〜中級者 | 初心者〜中級者 | 初心者〜中級者 | 初心者 |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
こんな方向け | 文章できちんと学びたい | イラストで見て覚えたい | イラストで見て覚えたい | 要点を優先的に押さえたい | サラッと全体像を学びたい |
読めば身につく!これが最後のワイン入門
この本の主な内容
- ワインは難しくない
- 入門用のワインは何が良いか
- グラス、適温、飲み頃について
- ぶどう栽培、品種、醸造をさらに深く知る
- 「新世界」「旧世界」の違い
ワインを勉強したての頃って、どんなワインや産地を選んだら良いのか分からなかったりしますよね。
この本では「品種別に試すならこの産地」「スパークリング、まず飲むならこれ!」など、初心者が疑問に思う内容を中心に解説されているので、座学の知識だけでなく、実際にワインを自分で選ぶことができるようになります。
ワインを勉強する初期に購入した一冊ですが、この本を読んでワインって楽しいなぁと思った記憶があります。
山本さんが運営している「WINE REPORT」はワインファンの中でも購読者が多いワイン情報サイト。無料でいくつか読める記事もあるのでチェックしてみてください!
The Wine マグナムエディション
この本の主な内容
- ワインの基礎
- ワインとペアリング
- ぶどう品種について
- ワインの産地
目で見て楽しくワインを学びたい方にはこちらの一冊を。
著者は「WINE FOLLY」というワインインフルエンサーだけあって、読み手が楽しめるようにイラストがかなり盛り込まれています。
ぶどう品種、産地、ワイングラスや用語など、ワインスクールでワイン初心者向けに教えることはほぼ一冊にまとまっています。
実はこの本は2冊目の発行で、この本の発売前にThe Wine ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイドも販売されているんです。
The Wine ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイドは、よりテイスティングに内容がフォーカスされています。
どちらか一冊選ぶなら、より広範囲の内容をカバーしているThe Wine マグナムエディションをおすすめします。
ワインは楽しい
この本の主な内容
- ワインテイスティングの心得
- ぶどうの収穫から品種
- ワイン産地を学ぶ
- ワインの組み合わせ
- ワインの選び方
こちらもThe Wine マグナムエディションと同様絵で読むワイン教本。
The Wine マグナムエディションとの違いは、醸造やワインの歴史、ワインの価格を決める要素(マーケティング戦略)など、WSETで学ような内容も盛り込まれています。
確かに私もWSETに合格した方から勉強用としておすすめされた一冊でした!
なかなかここまで書かれているワイン入門書はないので、一冊持っておくと勉強用としても学びがありますよ!
105のテーマから学ぶ ビギナーズワイン
この本の主な内容
- ワインって何?
- テロワールとは
- ワインの値段の決め方
- デザートとワインの相性
- ◯(料理)に合うワインは?
ブドウ品種からワインづくり、世界のワイン産地、ワインの種類、ワイン選びまで、ワインを105のテーマに分けて解説されています。
The Wineマグナムエディションをもっとコンパクトにしたイメージです。
QA形式で1時間もあればサラッと読めてしまうのですが、内容は意外にも要点がまとまっているので私自身何度も読み返している一冊です。
先生、ワインはじめたいです!
この本の主な内容
- ワインの基本
- 飲み比べで自分の好みを知る方法
- 理想のワインの見つけ方
- ワインのマリアージュ(ペアリング)
- お家でワインを楽しむ方法
- お店でワインを注文してみよう
漫画でサクサクっとワインを学ぶなら杉山明日香先生の「先生、ワインはじめたいです!」を読んでみてください。
イラストのタッチは緩めですが、中身は思ったより濃いです。
難しいことは決して書かれてはいないんですが、漫画だと入門書で一度で覚えきれない内容がスルリと頭に入ってくる、そんな1冊です。
有名進学予備校の数学講師だけあって、本当に説明が分かりやすく、発売された書籍は全て持っています。
テイスティングの苦手を克服するならこのワイン本5冊で勉強しよう!
ワインの全体像が見えてきたら、ぜひテイスティングも勉強して見ましょう!
ワインを独学で勉強したいという方は、テイスティング本が一冊あると、自宅での勉強が捗りますよ!
特に、ワインの香りはアロマカード付きという、テイスティング本ではなかなか見かけない書籍になっているので、香りのイメージを具体化させたい方にはおすすめです。
スクロールできます | テイスティングは脳でする | ワインテイスティングバイブル | ブラインドテイスティングの教科書 | The Wine | ワインの香り |
イラストの量 | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 初級者〜上級者 | 中級者〜上級者 | 中級者〜上級者 | 初級者〜中級者 | 初級者〜上級者 |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | |
こんな方向け | テイスティングの基礎を学びたい | テイスティングを本格的に学びたい | テイスティングを本格的に学びたい | 絵で香りを想像しながら学びたい | ワインの香りを嗅ぎながら学びたい |
テイスティングは脳でする
この本の主な内容
- テイスティングのゴールと7つの準備
- 第一印象とアロマの分析法
- 酸味・渋みをどう分析するか
- 余韻をどう分析するか
日本ソムリエ協会の「Sommelier」をグレードアップさせた内容というと、ちょっと難しいのでは?と思うかもしれませんが、ご安心ください。
初心者でも理解できるような内容に書かれています。
画像や品種別のアロマの特徴などは書かれておらず、テイスティングテクニックが中心です。
テイスティングフォームを学びたいという方向け。
ワインテイスティングバイブル
この本の主な内容
- 技術の基本(外観、香り、味わい、特徴の判断)
- ワインの基礎知識(品種、産地、醸造、熟成の特徴を知る)
- テイスティングの実践(テイスティングの練習方法、品種の飲み比べ、造りの違いの飲み比べ)
本格的にテイスティングを伸ばしたい方には、谷先生のワインテイスティングバイブルを。
産地・ぶどう品種、作りなどを見極める方法など中〜上級者向けのテイスティング対策についても言及されています。
初級者にとっては最初難しいと感じるかもしれませんが、この一冊があればテイスティング知識がかなり深まります。決して買って損はありません。
ブラインドテイスティングの教科書
この本の主な内容
- ブラインドテイスティングとは
- ブラインドテイスティングのための科学的アプローチ
- ワインの評価項目
- 醸造方法、ぶどう品種の特徴
こちらも本格的にテイスティングを勉強したい方向け。
前述したワインテイスティングバイブル同様、本書もワインプラスカレッジの鈴木先生が執筆されているだけあって、分かりやすく内容も濃いです。
内容の違いを説明するとすれば、ブラインドテイスティングの教科書の方が、ブラインドテイスティングをするための考え方や心構えなどがより細かく書かれていて、ワインテイスティングバイブルは、産地の特性から考えるテイスティングなどについても言及しています。
ワインテイスティングバイブルかブラインドテイスティングの教科書があれば、テイスティングスキルは格段に向上するはずです。
The Wine ワインを愛する人のスタンダード&テイスティングガイド
この本の主な内容
- ワインの基本
- ワインと食材の合わせ方
- ワインの9つの種類を知る
- ワインの産地を知る
The Wine マグナムエディションよりもテイスティングにより特化されて書かれています。
ぶどう品種の特徴がイラストで書かれているので、味わいを想像しやすくなります。
ワインの香り
この本の主な内容
- ワインはなぜ香る?
- ワインの香りができるまで
- 香りの言葉を覚えよう
- ワインの香りを見つけよう
- ワインの香りから推測しよう
スイカズラや白い花、ヨードなど、テイスティングしていると、これってどんな香りだっけ?ということはありませんか?
アロマキットがあればいいのですが、ちょっと高くて手がでない・・・
そんな時に役立つのが本書です。
ワインの重要な香り27種類が嗅げる「アロマカード」が付いているので、代表的なワインアロマを気軽に学ぶことができますよ!
内容は、香りの専門的なことも載っており、どちらかというと上級者向け。
とはいえ、文章だけでなく写真や図もかなり盛り込まれているので、分かりやすさを意識して書かれています。
ワインペアリングを勉強するならこの本!
ペアリング本は他のテーマと比べるとあまり種類が多くないですが、最近読んだ中でこの本が優れていると思いました。
海外書籍ではいくつかありそうですが、読めていないのでロジカルペアリングの解説を下記にまとめています。
スクロールできます | ロジカルペアリング |
イラストの量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 初級〜中級者向け |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) |
こんな方向け | ペアリングについて知識を深めたい |
ロジカルペアリング: レストランのためのドリンクペアリング講座
この本の主な内容
- ペアリングの考え方
- 料理の重さ、ドリンクの重さ
- 五味のペアリング
- テクスチャーを深める
- 温度のコントロール
- 日本酒、ナチュラルワイン、ノンアルコールとのペアリング
- コースの組み立て方
料理とドリンクの味わいにフォーカスしたペアリングテクニックを学ぶならこちら。
料理とワインの産地、味わい(酸味・甘味・塩味)などと合わせるのは代表的なペアリングの考え方ですが、それだけではなく料理やワインの成分や特徴からペアリングを紐解いているので結構マニアックです(笑)
私の場合、一度じゃ頭に入りきらなくて何度か読まないと理解できなさそう。
ですが、考え方が頭に入ってくればもっと普段食事の際に選ぶワイン選びも楽しくなるだろうなと思います。(Kindle開けば良い話ですが)
日本酒やノンアルコールワインについても書かれているので、アルコール苦手な方や日本酒好きの方にも参考になること間違いなしです!
Kindleで私は購入したのですが、本屋で実物を見たら、単行本より少し大きめサイズでした。
フランスワインを深く勉強するならこの2冊をおすすめします
フランスワインを深掘りしたいという方におすすめしたいのが「ワインの授業〜フランス編〜」と「フランスワイン テロワール&アトラス」です。
ワインの授業〜フランス編〜はソムリエやWSET(Level3)など試験対策の知識を補うのに役立ちます。
一方のフランスワイン テロワール&アトラスはかなり上級者向けで、WSETであればDiplomaレベルの内容をカバーしている印象です。
スクロールできます | ワインの授業〜フランス編〜 | フランスワイン テロワール&アトラス |
イラストの量 | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 初級〜中級者向け | 上級者向け |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | |
こんな方向け | ソムリエ・エキスパート試験対策として知識を深めたい | WSET Diplomaの試験対策として、フランスワインをより深く学びたい |
ワインの授業〜フランス編〜
この本の主な内容
- ワインとフランス
- ぶどうと気候の相関
- フランスの主な産地の基本知識
- ボルドーの格付け
- レストランで白ワインを一本だけ開けるとしたら
ワインの授業はフランス編とイタリア編があるのですが、フランス編はより教科書的な内容が多く盛り込まれています。
フランスワインも試験となると覚えることがたくさんあるのですが、かなり端的に分かりやすく解説されています。
実際に授業を受けているかのような文章のタッチで、読みやすいです。
この本は発売された初期に何度も読み返しました。それくらい分かりやすくて引き込まれます。
フランスワイン テロワール&アトラス
この本の主な内容
- ワインの基本
- フランス各地のワイン(産地の景観、地図、地質や土壌、気候、武道品種)
世界のワイン図鑑が世界のワイン産地を対象としていますが、本書はフランスだけに特化したワイン図鑑です。
広く浅くになりがちな南西地方やラングドック、コルス島などについてもしっかり解説されていますので、フランスワインを深掘りしたい方にはかなり面白い内容だと思います。
「難しい」を克服できるイタリアワイン本はこの3冊
イタリアワインって土着品種も多いし、DOC/DOCGも増えているんですよね。
結構苦手な人多いと思うんです。そんな私自身、苦手意識が強くて手に取ることが増えた領域でもあります。
個人的にはイタリアワインの愛し方が一番読んでいて楽しくて好きな本です。
スクロールできます | 最新 基本イタリアワイン | イタリアワインの愛し方 | ワインの授業〜イタリア編〜 |
イラストの量 | ⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 初級〜上級者向け | 初級〜上級者向け | 初級〜中級者向け |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) |
こんな方向け | イタリアワインを深く学びたい | イタリアワインの品種やワインの特徴を知りたい | 試験対策、各地域の郷土料理についても知りたい |
最新 基本イタリアワイン 増補改訂第4版
この本の主な内容
- イタリアワインの特徴
- イタリアの主なぶどう品種
- ワイナリー巡り
- イタリアワインと料理の相性
- イタリアワインと料理の組み合わせ
- イタリアの主なワイン
もちろん私もそんな一人で、苦手を克服したいと思って買った本がこちらでした。
イタリアワインの歴史から楽しみ方まで、一冊あれば上級者並みに知識が深くなります。
イタリアの各州代表的なワイナリーやイタリアワインと料理のペアリングについても網羅されているので、読んでいて楽しいです。
本自体がかなり分厚いので、Kindleで読むのをおすすめします。(私もKindleで購入しています)
イタリアワインの愛し方
この本の主な内容
- イタリアワイン20州の代表的なぶどう品種と郷土料理
- 聞き書きで辿る、内藤和雄さん
- 用語解説
イタリアワイン業界の伝説ソムリエ、故・内藤和雄さんの著書。
「料理通信」で始まった連載が書籍になったこの本、発売された当初かなり話題になりました。
気になりつつもしばらく購入していなかったのですが、今やイタリアワインを飲む時には欠かせない存在となっています。
そもそもイタリアワインって土着品種が多くて、何選んだら良いのか分からないというのが私の長年の悩みでした。
それが、この本を読むと不思議とイタリアワインを飲んでみたくなるのです。
ワインが造られる20州の代表的ぶどう品種と、代表ワインが紹介されている一見シンプルな本なのですが、まるでイタリアを訪れているような気分に引き込まれます。
ぶどう品種だけに特化した本ではありますが、イタリアワインの苦手意識が少しでもある方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
ワインの授業〜イタリア編〜
この本の主な内容
- ワインは知ると美味しくなる
- イタリアワインの今
- イタリアワイン20州の基礎
- イタリア郷土料理
フランス編に続いて発売されたのがイタリア編。
コンセプトは、「7日間を通してイタリアワインを生産する20州を学ぶ」です。
イタリア編は、フランスワイン編と違って、基本知識に加えて郷土料理も紹介されているので、より楽しく読むことができます。
試験対策でイタリアは苦手!と思った方は、ぜひ手に取って見てください。
ワインの醸造を勉強するならこの3冊を押さえておけばOK
どちらかというと試験対策用に近いですが、醸造を本格的に学びたい方にはこの3冊から選ぶと良いと思います。
特にイギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門は1冊でほぼ醸造の全てをカバーしているので、一番おすすめです。
スクロールできます | ワイン学入門 | 土とワイン | ブドウ樹の生理と剪定方法 |
イラストの量 | ⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 中級者〜上級者向け | 中級者〜上級者向け | 中級者〜上級者向け |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
こんな方向け | ワインの醸造全体を学びたい | ワインに欠かせない土について詳しく知りたい | ぶどうの剪定方法について知りたい |
イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門
この本の主な内容
- ぶどう醸造
- ぶどうの成分
- 赤・白・泡・の醸造
- 添加物
- 品質保証
- ワインと法律や規制
著者がマスター・オブ・ワインということもあり、ほぼWSETの内容がカバーされている一冊。
資格目的でなくとも、ワインのなぜ?が理論的に解説されているので読んでいて面白いです。
土とワイン
この本の主な内容
テロワールという言葉があるほど、ワインにとって大事な土。
土について詳しく学びたい方にはこの本をおすすめします。
ただ、写真やイラストがないので、一度読んだだけでは難しく感じるかもしれません。
ブドウ樹の生理と剪定方法 病気を防ぐ樹体管理
この本の主な内容
- 剪定の基本要件
- ブドウの株を死に至らせる要因
- ぶどうの株の寿命を延ばすには
- 接木済みの苗木の品質
WSETのD1(醸造)を勉強する上で、一番理解に苦しんだのが剪定方法でした。
文章では理解できないのでもっと図や写真で学べるものはないかと探して出会ったのが本書。
ページの半分ほど、写真やイラストが盛り込まれているので理解しやすいです。
【専門書レベルのワイン本】ソムリエ・WSET試験対策向け4冊
WSET Diplomaなど、本格的にワインを学びたい上級者向けです。
特に The Oxford Companion to WINEや世界のワイン図鑑はWSET Diplomaの推薦図書にもなっているので、テキストに加えて読むと理解が深まると思います。
世界のワイン図鑑は、ワインスクールに通う友人でも何人か持っていますし、レストランやワインショップでも何度か目にしたことがあるので、ファンが多い印象です。
専門書レベルになると、文字が多くイラスト量は少なめです。
スクロールできます | The Oxford Companion to WINE | 世界のワイン図鑑 | Beyond Flavor | WINE & BLIND TASTING |
イラストの量 | ⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️ | ⭐️ |
説明文 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
情報量 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ |
レベル | 上級者向け | 上級者向け | 上級者向け | 上級者向け |
Amazon評価 | ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(4.5) | |||
こんな方向け | ワインを本格的に勉強したい | ワインを本格的に勉強したい | テイスティングを本格的に勉強したい | ワインを本格的に勉強したい |
The Oxford Companion to WINE
この本の主な内容
- ワインの品種、醸造、産地、用語等
WSET Diplomaの推薦図書にもなっている本書。ワイン辞書と思っていただくと分かりやすいかと。
基本的にワイン用語は全て網羅しているので、分からない単語や品種、醸造が出てきたら、これで調べると解決します。
一度実物を見たことがありますが、とにかく分厚いのでKindleで購入するのが良いです。
WSETのテキストプラスαで知識を深めたい方向け。
世界のワイン図鑑
この本の主な内容
- ワインの基本
- 世界各地のワイン(地理の特徴、地図、その産地を代表する生産者や品種)
本書もWSET対策書として持っておきたい一冊。
ぶどう品種とその個性、世界中の生産地のテロワールが地図付きで詳しく詳しく載っています。
こちらはKindleがないのが残念。実物はかなり大きく、場所を取るのが難点ですが、読み物としては本当に図鑑レベルです。
試験対策目的ではなく、ワイン好きの方でも持っている方が多い印象があります。
Beyond Flavor
この本の主な内容
- タンニン、酸のストラクチャー
- 白ワインのぶどう品種
- 赤ワインのぶどう品種
- 産地やスタイルによるテイスティング方法
英語の書籍でWSET Diplomaの勉強用にKindleでダウンロードしました。
筆者がマスターオブワインということもあり、WSET試験対策むけのテイスティング本ということで、こちらのテーマに入れています。
ぶどう品種だけでなく地域の特性についても書かれています。
試験対策やワインを本格的に学びたいという方向け、普段ワインを楽しむ程度の方はここまで知らなくても十分です。
The concise guide to WINE & BLIND TASTING
この本の主な内容
- ブラインドテイスティングの基礎
- スパークリングワインとフランスについて
- ヨーロッパと酒精強化ワイン
- 新世界のワイン
Beyond Flavorと同様、どちらかというと専門的な内容が多く上級者向けです。
WSETのLevel3やDiploma(特にD3,4,5)を学ぶ方には参考になると思います。
とにかく量が多い!そのため、1,2巻に分かれています。Kindleでの購入をおすすめします。
初級・中級者であれば、ワインテイスティングバイブルやブラインドテイスティングの教科書で十分です!
おすすめワイン本に関するよくある質問
ここではワイン本を探す際によくある質問をまとめました!
重くて分厚いワイン本が多い気がします・・・
特に専門書となると、1kg近くするワイン本もあるんですよね(図鑑系は本当重いです・・・)
そんな時はKindleで購入するのが良いですよ!
スマホにKindleアプリをダウンロードしておけば、場所を取ることもなく、移動中にも読むことができます!
単行本で買うより安く購入できることも多いので、実はかなり便利&お得ですよ!
Kindleは特に旅行中にこのワインや品種なんだっけ?っていう時に調べるのにも便利だよね!
さらにKindle Unlimitedであれば、月額980円で対象本を読みたい放題!
かなりワイン本も揃ってるんですよ!
詳しくはこちらの記事で紹介しています!
ワイン本の勉強法をについて教えてください!
一度きりで終わるのではなく、何度も読むことです!
7回程度読むことで、人は知識が定着すると言われています。
私自身の体験談ですが、ワイン本に限らずですが、WSETの勉強も数回テキストを読むだけでは覚えられず、5,6回くらい繰り返し読むことで少しずつ内容が理解できるようになりました。
興味のある分野だけでも良いと思うので、ぜひ何度も読み返して見てください!
ワイン知識の勉強本:まとめ
本記事では、テーマ別におすすめワイン本を紹介しました。
今回ご紹介する本も、まずは試し読みをぜひしてみてください。
「面白い・役立ちそう」と感じたら購入する、そうでなければ「今回は買わない」というスタンスで参考にしていただけると嬉しいです。
その時の気分やニーズに合わせてぴったりの1冊を選んでみてください。