WSET Diplomaのテイスティング

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Diploma D1の試験が終わって早1週間。何も勉強しないで1週間を過ごしてしまいました。
そろそろ次の準備をしなければ。。。
多くの方がD1の受験後にD2(Wine Marketing)を受講するようで、WSETもD1の次はD2の勉強を強く薦めているのですが、私は卒業生の方から「D4,5の方が進めやすいかもしれないよ」というアドバイスをいただいていたので、D4(スパークリング)とD5(酒精強化)を先に進めるプランをしています。

目次

WSETのテイスティング”SAT”とは

さてD4とD5ではテイスティングの試験が入ってきます。
ソムリエやエキスパート試験でもテイスティングの試験がありますが、WSETのテイスティングは少し異なります。
WSETでは、Systematic Approach to Tasting、通称SATと呼ばれる、テイスティングをする上でベースとなるテイスティングシートがあります。(シートはこちら

基本的には、ソムリエやワインエキスパートの試験で問われる項目とほぼ同じです。

異なるところは、
・選択式ではなく記述
・香りや味覚など、5段階で評価する項目がある
・飲み頃の可能性や熟成が可能性について問う項目がある
あたりでしょうか。
ちなみにWSETのテイスティングの試験はLevel3から入ってきますが、Level3ではスパークリングワインや酒精強化ワインは試験対象外です。

テイスティング試験でどのように記述するのか

WSETのテイスティング試験は、選択式ではなく記述試験になります。これが厄介というかテイスティング試験のハードルを上げていると言えるでしょう。。
テイスティングで問われる内容は、外観、香り、味覚、結論です。
例えばひとくくりに外観と言っても清澄、色の濃さ、色と細かく見ていく必要があります。これらどれか一つでも記載漏れがあってはいけないので、テイスティングをする際には必ず記述しながら行うことがとても重要になります。
また、私が受験した時は、テイスティングコメントは文章で書くことを勧められました。
例えば、外観であれば「このワインは澄んでいて淡いレモン色のワインです(This wine is pale lemon color)」といった感じです。中学生レベルの英文でもOKです。なのでとにかく本番きちんと書けるように、テイスティングをされる際には香り、味覚、結論もこのような文章体で書く練習をお勧めします。

5段階評価のある項目

WSETのテイスティング試験では、下記の項目で5段階の評価をします。

    ・香りの強さ(弱い、やや弱い、中程度、やや強い、強い)
    ・甘味(辛口、オフドライ、半辛口、半甘口、甘口)
    ・酸味(低い、やや低い、中程度、やや高い、高い)
    ・タンニン(少ない、やや少ない、中程度、やや多い、多い)
    ・ボディ(ライト、ミディアム(-)、ミディアム、ミディアム(+)、フル)
    ・風味の強さ(弱い、やや弱い、中程度、やや強い、強い)
    ・後味(短い、やや短い、中程度、やや長い、長い)

上記を見ると、主に味覚の部分で5段階で問われていることが分かるかと思います。

品質レベルと飲み頃からワインを総合評価

その後、外観、香り、味覚を判断した後に最後ワインの品質評価をします。

    品質レベル:妥当、良い、非常に良い、素晴らしい
    飲み頃のレベル:今飲んでも良いが熟成の可能性がある、今が飲み頃熟成には向かない

Diplomaのテイスティングではさらに「何故そう判断したのか」という理由を書かなければなりません。
主に香りや味覚など、自分が判断したワインの評価から考察を書いてまとめます。

WSET テイスティング向けおすすめ参考書

独学でワインテイスティングってなかなか難しいので私はいくつかの参考書を見て勉強しています。

富田葉子のテイスティング虎の巻

アカデミーデュヴァンの富田先生のテイスティングバイブル。この参考書本当に最高です!!
授業で配布していた、おそらくこの配布資料が欲しくて受講した生徒さんも多くいただろう内容が凝縮されています。
テイスティングはこの一冊で間違いなく乗り越えられます。

Beyond Flavour: The Indispensable Handbook to Blind Wine Tasting

例えば富田先生のテイスティング虎の巻がソムリエ・エキスパート寄りとすればこちらはWSET向き。こちらは絵はほとんど載っていなくて全て文章のみなのですが、D3,D4,D5を網羅できるブドウ品種の特徴がシンプルかつ分かりやすく書かれています。例えば、酸のレベルであれば、Very high Acidity、High Acidity, Moderate Acidityにはどんな品種がそれぞれあるのか。シャルドネであればどんな特徴があってどこで造られるのか。英語も難しくなく、そのまま記述試験で使えそうなのでかなり使えます。

ソムリエ試験対策にも有効!テイスティング対策では、参考書に加えて自宅で使えるアロマキットもご紹介しています。

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この記事を書いた人

WSET Level2,3取得|WSET Diploma勉強中|一児の母、夫婦で1日ボトル2本は空けるほどワイン好き|年間300日以上飲んでます|毎日の食卓と時間がより楽しく豊かになるようなワインと、WSETやソムリエ試験で使えるネタを紹介しています。

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