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D6(INDEPENDENT RESEARCH ASSIGNMENT)を終えて

ピノ

WSET Level2,3取得|WSET Diploma勉強中|一児の母、夫婦で1日ボトル2本は空けるほどワイン好き|年間300日以上飲んでます|毎日の食卓と時間がより楽しく豊かになるようなワインと、WSETやソムリエ試験で使えるネタを紹介しています。

皆さんこんにちは!
先日WSET Diplomaの課題提出であるD6を無事提出しました!
当初目標としていた「余裕を持って提出する」というスケジュールよりも遅れ、締め切り2日前の提出となってしまいましたが、楽しいリサーチ期間でした。
反省も多々あるので、D6について改めて振り返りたいと思います。

WSET DiplomaのD6のとは

WSET DiplomaはUnit1-6の6つで構成されており、Diploma取得には全てのUnitでPass以上を取る必要があります。
D1とD2は記述試験、D3-5は記述とテイスティング、そして、D6が提出課題です。

D6の課題テーマは、毎年7月に翌年の1月と7月に発表されます。毎回異なったテーマではあるものの、事前に内容が公開されるのであらかじめスケジュールも立てやすく、かつ受験者は自分の調べやすいものを選択できるというメリットがあります。

 

D6のテーマはCanvasで確認

D6のテーマは、Diploma受験生だけがアクセスできるCanvasから確認することができます。

例えば、2021年7月に発表されたテーマは、2022年の1月と7月締め切りのテーマが既に公開されてい流ので、来年受けられる方はどちらを受験するか余裕を持って検討することができます。

それぞれのテーマでは、レポート内に盛り込むべき内容と回答形式が書かれています(回答形式というのは、Summerize/Annalyze/Discuss等)

これらのお題は一枚の紙にまとめられています。そして、これとは別にレポートを作成する上でのマニュアルのようなもの(10ページほど)があります。
・D6の効率的な進め方
・文字数や参考文献、配点に関する内容
・QA

こちらもCanvasから確認できます。非常に重要なので受験生は必ず確認しましょう!

振り返り:1ヶ月半前からリサーチ開始

私の場合、平日は仕事でリサーチが進まないだろうと思っていたので、テーマの内容になりそうな情報を探す作業を1ヶ月半くらい前から開始しました。基本的には自分の持っている本やテキスト、Decantar、The Drinks Business、ワインレポートの中から、参考となる文章を箇条書きにしていく作業です。そして、それ以外に文献も調べます。
参考文献ってどうやって調べるの?って疑問に思う方もいると思いますが、私はテーマに関するキーワードをGoogle検索に2−3個入れて、最後にpdfと入れて文献を探しました。その他に、私はReserch Gateから資料を探すことが多かったです。
また、調べた内容は、Evernoteで箇条書きにしてノート整理を行いました。後述しますが、文章が9割完成させるところまでは全て英語ではなく日本語で行いました。

振り返り:1ヶ月から少しずつ文章をまとめていく

ある程度情報がまとまってきたら、箇条書きを並べ替えて文章にしていきます。これを行うと、レポートの内容が質問の回答になっているのか、どんな説明や情報が足りないのかが見えてきます。また、合わせて英単語が何wordになっているのかも確認します。(翻訳機能で英語にして、Wordに貼り付けてWord数をチェック)
私は提出3週間前くらいに初めて英語にして英単語数を調べたところ、求められるword数に全然足りませんでした。日本語では結構文章量があったので少し多過ぎるかなと思っていたので、全然足りてないことにビックリ。少し作業ペースを上げないといけないなと思うきっかけになりました。
また、この頃の出来は50-60%くらいでしたが、第三者に見てもらい、フィードバックをもらいました。文章構成や、課題に対する答えになっているのか、どんな観点が足りないのかフィードバックしていただたので、非常に勉強になりました。

振り返り:二週間前から自分の言葉で書き始める

提出期限から約二週間ほど前からは、自分の言葉として文章を構成することと、考察を入れる作業を行いました。考察については、文献を参考にしているのか、自分の考えなのかを明確にするために、「これらの結果から、自分はこう思う」という表現を意識しました。この時期は、内容がまとまってきて楽しくなってきた一方で、調べれば調べるほど修正・追加したくなり、キリがないなという感じでした。割り切りが必要です。

振り返り:最後の一週間で参考文献と英文の確認

9割完成した時点で、初めて全体の文章を英語に翻訳する作業を行いました。この作業を行なったのが提出期限のちょうど一週間前です。
まず、日本語をDeepLで翻訳します。その後Wordにコピペして、英単語がいくつになっているのかを確認します。指定のword数よりも100wordほど超えていたので、ここから不要な文章の削除と文法や単語のチェックを行います。単純な作業ですが、この作業で結局丸2日かかりました。
なぜここまでかかったかというと、レポートなので、冒頭にAndやButという表現があれば、これをTherefore/Althoughのようにレポート形式の単語に変換しなければなりません。(こちらのサイトがとても使えました!)また文章を読んでいると、文法の間違いが結構見つかりました。文法チェックはGrammeryがおすすめです。
その後、今度は参考文献をまとめ作業です。これがかなり大変で・・・どの文献の何ページというように十分にメモを残さなかったため、確認作業にこちらも丸2日を要しました。これはもう本当に反省・・・
その後、全体を再度読み返して無事完成。
提出期限3日前に提出完了です。

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良かったことと反省点

全体を通して良かったことは、下記の2点です。
・完成度50-60%の段階で、第三者に内容を見てもらってフィードバックをいただけたこと。これにより、足りない要素を埋められた。
・日本語で文章を書き上げてから翻訳したことで、自分で何を書いているのか理解しながら文章をまとめられた。

一方で反省点としては、
・参考文献は、調べたらリンク、タイトル、ページ番号を必ず書き留めること。時間がかかりすぎてスケジュールが狂ったのと、見つからなかった場合違う文献から同じ内容を探す作業をする羽目になる。
・WSETが課題提出において何を求めているのか正確に理解する(要約するのか、考察するのか、ディスカスするのか等)見返した時に十分に文中で説明できていないことがあった。
・スケジュールには余裕を持つ。

今後D6を受けられる方は是非上記の部分を参考にしていただけると良いかと思います。
試験結果は3ヶ月後のようです。受かっているといいなぁ。

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