WSET スパークリングワイン

初心者でも飲みやすい!アロマティックで低アルコールなスパークリングワイン、アスティとは

2021年4月11日

アロマティックで香り高く、飲みやすい。まさに多くの人に愛される「アスティ」。
甘口の微発泡性ワインの代名詞でもある「アスティ」とはどんなスパークリングワインなのでしょうか。

甘口スパークリングワイン アスティとは

アスティ・スプマンテとモスカート・ダスティは、イタリアのピエモンテ州で作られるアルコール度数の低いスパークリングワインです。
ピエモンテといえばバローロ、バルバレスコ、白トリュフなど食の宝庫としても有名ですね!
アスティはそのピエモンテ州の中でも、アスティ、クーネオ、アレキサンドリアという3つの県の中で、かつ限定された地域で栽培されたモスカート種から造られています。
モスカート種の特徴はなんといってもそのアロマティックな香りです。香水にも使われるムスクという香りが語源で、白桃や、オレンジの花、さわやかなレモンの甘い香りが印象的です。

モスカート・ダスティとアスティ・スプマンテの違い

さて、アスティには大きくアスティ・スプマンテとモスカート・ダスティがあります。
その違いは「アルコール度数」「残糖度」にあります。

甘口・微発泡:モスカート・ダスティ

モスカート・ダスティは、アルコール度数が平均5%程、通常シャンパーニュや他のスパークリングワインのアルコール度数が11-13%くらいなので、かなり低めのスパークリングワインであることが分かるかと思います。一方、残糖は約130g/Lと甘口ですが、微発泡のため口当たりも優しく、アロマティックな味わいなので、初心者やお酒が弱い方にも好まれています。

食事に合わせやすい:アスティ・スプマンテ

一方、モスカート・ダスティに比べて泡立ちが強く、アルコール度数がやや高い(平均8%)のがアスティ・スプマンテです。残糖は50g/Lなので、モスカート・アスティよりも低め。価格帯も低く、食事に合わせやすいので幅広い人々に支持されているスパークリングワインです。

アスティの製造方法

さて、スパークリングワインを造り方にはいくつは製法があり、シャンパーニュのように瓶内二次発酵する製法もあれば、タンク内で発酵させる製法もあるのですが、アスティの場合はアスティ方式とシャルマ方式という製法でスパークリングワインを造ります。

アスティ方式とは

通常スパークリングワインは一次発酵後ベースワインをブレンドし、その後タンクや瓶内で二次発酵を行いますが、アスティ方式ではアルコール発酵は一度しか行いません。発酵を止めるために、ぶどうを圧搾したのちに果汁を2-3度まで冷却し保存しておきます。ちなみに清澄化して冷やしたぶどう果汁は新鮮でフレッシュなアロマを失うことなく約2年ほど保存が可能です。
その後、ワインを造る段階で、果汁を温め加圧されたタンク内で発酵を行います。タンク内の温度は大体16-18度ほど。発酵開始時には発酵に伴って発生するCO2を逃すようにしておきますが、その後発酵の途中でタンクを密閉し、炭酸ガスを中に閉じ込めます。そうすると二酸化炭素が外に出られなくなるのでワインに溶け込み、スパークリングワインになるのです。
アルコール度が大体7%、ガス圧が5-6気圧になったところで、ワインを冷やし発酵を止めます。その後、濾過と清澄して瓶詰を行います。
ワインに含まれる残糖はドサージュによるものではなく、途中で発酵をやめたことによるものです。

シャルマ方式とは

一方シャルマ方式は、スティルワインを瓶に詰めずにステンレスタンクに密閉して発酵を行なう製法です。短期間に一定量のスパークリングワインを造ることができるので、コストや手間も抑えられるといったメリットがあります。また、ステンレスタンクで製造することでワインが空気に触れるのを防ぎ、ぶどう本来のフレッシュでアロマティックな香りを残すことができます。

甘口や発泡性赤ワインも?!世界のスパークリングワインでは、アスティ以外のスパークリングワインについてご紹介しています。



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