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シャンパーニュ ビオディナミの先駆者、フルーリー

ピノ

WSET Level2,3取得|WSET Diploma勉強中|一児の母、夫婦で1日ボトル2本は空けるほどワイン好き|年間300日以上飲んでます|毎日の食卓と時間がより楽しく豊かになるようなワインと、WSETやソムリエ試験で使えるネタを紹介しています。

3連休最終日。
今日は久々にシャンパン解禁です🍾
セラーから取り出した本日のシャンパーニュは、フルーリー。
1895年創業で、100年以上にわたって家族経営を貫く生産者です。

フルーリーとは

フルーリーはシャンパーニュ地方でビオディナミに取り組んだ生産者として非常に有名です。

 

ビオディナミとは、「自然を尊重し、調和しながらワイン造りを行う」という考えに基づいて行う農法の一つです。
バイオ・ダイナミック農法の根底には、「全ての生命は、地球上で完結しているのではなく、地球を含む宇宙の営みからも影響を受け、調和しながら生きている」という考えがあります。
最近は農薬を使う生産者もだいぶ少なくなってきましたが、ビオディナミ農法では農薬の代わりに鹿のツノに肥料をつめたものを有機農法として使ったり、月の満ち欠けにそってワインの収穫を行うといった造り方をします。
フルーリーは、ビオディナミに基づいたワイン造りを1989年に試験開始し、1992年には所有する15ha全てをこの農法に転換しました。
特に注目される功績としては、ほとんどのシャンパーニュ・メゾンが二次発酵を行う際に少数の培養酵母使用を余儀なくされた中、フルーリーは二次発酵用の酵母を自社畑から選別培養した酵母「クォーツ」の開発。この新酵母の開発は革新的業績と讃えられています。

ピノ・ノワール100%で造られるBN

グラスに注ぐと、きめ細かい泡がしゅわしゅわっと広がります。外観は中程度のレモン色。
レモンや青りんご、といった柑橘系のアロマに加え、桃、白い花、石灰、アーモンド、トースト香もあり。
これがシャルドネ主体であれば、もっとシュッとパワフルな味わいだと思いますが、桃や白い花の要素がピノ・ノワールの洗練されたエレガントさを演出しています。
比較的酸味もボディも味わいもはっきりしているので、醤油ベースのお料理が合うかも。あとは、アジアンテイストのお料理も合います。

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