スパークリングワイン

甘口や発泡性赤ワインも?!世界のスパークリングワイン

2020年9月9日

「スパークリングワインにも地域によって呼び方が違ったり、甘口や赤の発泡性ワインもあると聞きました。どんな種類があるのか詳しく知りたいです」

今日は世界のスパークリングワインについて解説します。

色々ある!スパークリングワインの種類

スパークリングワインとは、発泡性ワインのことを指します。スティルワインと同様世界中で造られており、シャンパーニュ以外は基本的にスパークリングワインと言いますが、地域によってスパークリングワインの呼び方が異なります。

フランスシャンパーニュ地方のスパークリングワイン:シャンパーニュ

世界中から愛される発泡性ワインの代表といえば「シャンパーニュ」。実は、シャンパーニュはシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインしかこのように呼ぶことができません。加えて、シャンパーニュと呼べるのは「白」か「ロゼ」の発泡性ワインのみで、赤の発泡性ワインはシャンパーニュとして認められていないのです。(そもそも赤ワインのスパークリングワイン、作られていますけど市場に出回っているのは限りなく少量です)シャンパンは瓶内二次発酵方式という製法で作られ、最低でも15ヶ月以上、ヴィンテージ・シャンパーニュでは36ヶ月以上熟成しなければなりません。シャンパーニュの値段が高い理由の一つのは、このように生産者が時間と手間をかけて作っているから。でも逆に言うと、時間と手間がかけられて造られているからこそ、味わいの複雑さと滑らかなテクスチャーが生まれ、より美味しいシャンパーニュになるのです。
ちなみに、シャンパーニュはお祝いの席で飲まれたり、プレゼントに選ばれることが多いですが、その理由は長い間載冠式の祝宴で飲まれることが多かったから。今でもその伝統が受け継がれているのですね。

こんな人にオススメ:特別な日に高級な発泡性ワインを飲みたい方、プレゼント用に探している方

フランスのスパークリングワイン:クレマン

フランス内で瓶内二次発酵方式で生産されている発泡性ワインに、クレマン・ダルザス、クレマン・ド・ブルゴーニュ、クレマン・ド・ロワールがあります。見てのとおり、クレマンの後に地域名がついているので、何となくでもどのあたりで生産されているのか分かるのではないでしょうか。それぞれシャンパーニュと同じ製法(瓶内二次発酵方式)で造られており、最低でも9ヶ月間、澱とと接触した状態で熟成をしなければなりません。品質は非常に高いものの、お値段はシャンパーニュの半分程度。3000-4000円くらいのフランスのスパークリングワインが飲みたい時に、是非クレマンを選んではいかがでしょうか。

こんな人にオススメ:お手頃価格でフランスのスパークリングワインを飲みたい方

スペインのスパークリングワイン:カバ

スペインで瓶内2次発酵方式で造られる発泡性ワインはカバと呼ばれます。大半が辛口なものの、酸味は穏やかなので比較的飲みやすく、愛好者も多いです。大部分はカタルーニャ地方のぶどう栽培地で生産され、マカベオ、チャレッロ、バレリャーダ、ガルナッチャなどの品種が使われています。最近ではシャルドネやピノ・ノワールといった品種も使用が認められるようになりました。シャンパーニュよりやや大きめの泡がグラスの底から勢いよく泡立つ姿がたまりません。お値段もお手頃なので、普段飲みに選ばれることが多いのも特徴です。

こんな人にオススメ:普段の食事と合わせてスパークリングを飲みたい方、価格重視の方

イタリアのスパークリングワイン:スプマンテ

イタリア全土で造られるスパークリングワインをスプマンテと呼びます。Spumaとは泡を意味し、発泡ワイン全般を示す言葉として用いられます。プロセッコと間違われる方もいらっしゃるのですが、プロセッコはヴェネト州で造られているスプマンテを指します(プロセッコだけ呼び方が例外なんですね!)。それ以外、例えばアスティやフランチャコルタ、ランブルブスコといったイタリアのスパークリングワインは全てスプマンテです。

こんな人にオススメ:イタリアワインと合わせるスパークリングを探されている方、比較的お手頃なスパークリングを探している方

イタリアのスパークリングワイン:プロセッコ

プロセッコは、シャンパンやカヴァと並ぶ世界の3大スパークリングワインのひとつで、日本でもとても人気があるイタリアのスパークリングワインです。ぶどうはグレラを主体とした土着品種が使われています。中程度の酸味と、青りんごや洋梨のようなフレッシュな香りを持ち、シャンパーニュやカバよりも糖度は高めです。また、タンク方式と呼ばれる製造方法で造られるため、シャンパーニュやカバと比べても安価で楽しめます。プロセッコについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

こんな人にオススメ:イタリアワインと合わせるスパークリングを探されている方、比較的お手頃なスパークリングを探している方(スプマンテよりもやや安い印象です)

イタリアの甘口スパークリングワイン:アスティ

バローロ、バルバレスコなど高級ワインを生み出すピエモンテ州で造られる甘口スパークリング、アスティ。マスカットや白桃のようなジューシーな味わいを楽しめます。アルコール度数も低いので、お酒やワインが苦手な方でも楽しめる一本。1000円台前半から替えるのも嬉しいポイントの一つです。

こんな人にオススメ:甘めのスパークリングを飲みたい方、アルコール度数低めのスパークリングを飲みたい方、安価なスパークリングで探している方

ランブルブスコ

イタリア北部エミリア・ロマーニャ州で造られる赤ワインをベースとしたスパークリングワインです。赤ワインベースのスパークリングで、甘みのあるチェリーやラズベリーをフレッシュに仕上げたような味わいが特徴です。価格帯も低く、アルコール度数も高くないので、ワイン初心者からの人気が高いワインです。

こんな人にオススメ:甘めのスパークリングを飲みたい方、アルコール度数低めのスパークリングを飲みたい方、安価なスパークリングで探している方

ドイツのスパークリングワイン:ゼクト

スパークリングワインの一人当たりの消費量が世界一と言われるドイツ。そのドイツで大人気を誇るのがゼクトです。ベースとなるワインはフランスやイタリアのものを使っていますが、ドイツ国内産のベースワインから生産されるスパークリングは「ドイチャー・ゼクト」と呼ばれています。こちらの方がちょっとお値段高めです。ドイツの冷涼な気候ならではのフレッシュな酸味と品種由来の華やかな香りが感じられます。

こんな人にオススメ:ドイツ料理と一緒に合わせたい方、普段と違うスパークリングを飲んでみたい方

これだけスパークリングにも種類があると選ぶのに迷いますね。私は価格帯でまずは候補を絞り、その後は料理を考えて(イタリアンならプロセッコ、スペイン料理ならカバなど)選んでいます。是非参考にしてみてください。



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