マスターオブワインも注目のギリシャワイン、高品質ワインの秘密は・・・

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最近少しずつ見かけることが増えてきたギリシャワイン。

ギリシャ最高峰ワイナリーのひとつと言われるキリ・ヤーニをいただきました。

あんなに暑そうな地域でワインって造れるの?と思われる方もいるかと思いますが(私もその一人でした)、冷涼な産地や斜面の高さを生かして、抑制のきいたワインが造られています。

前半ではギリシャワインを、後半ではキリヤーニについて掘り下げます。

 

目次

ギリシャワインはどんなところで造られているの?

ギリシャはエーゲ海とイオニア海に浮かぶ数千の島々を擁するヨーロッパ南東部の国で、北緯34度から42度の間に位置します。

気候は一般的に地中海性気候で、夏は長く暑く(通常 30℃以上、年によっては 45℃に達する)、冬は短く温暖です。しかし、内陸部では大陸性気候になり、夏の気温はさらに高く、冬の気温は氷点下まで下がることもあります。(寒暖差が激しいのがポイント)

このようにギリシャの気候は、イメージよりもずっと変化に富んでいます。また非常に山が多い国でもあり、先述のように最高のブドウ畑の多くは、標高が高く、気温が適度に保たれる場所に植えられています。

土着品種が豊富なギリシャワイン

さて、ギリシャは土着品種が多く、その数200種以上。全栽培面積の約90パーセントが土着品種と言われています。ここまで根強く土着品種が栽培されている背景には、輸出市場において土着品種は他のワインとの差別化要因になると生産者が認識していることにあります。

シャルドネやメルローといった国際品種は、アシルティコやクシロマヴロといった土着品種とブレンドされるケースが多いです。

 

赤ワイン品種のクシノマヴロとは?

赤ワインを代表する品種の一つ、クシノマヴロはアギオルギティコに次いで有名な黒ぶどう品種です。

今回私がいただいたキリヤーニもクシロマヴロ品種から造られています。

クシロマヴロはギリシャ北部全域で栽培されていますが、マケドニア北部のナウサが特に代表産地です。「Xino」は「Acid」、「Mavro」は「Black」という意味の通り、タンニンと酸味が豊富です。イタリアのネッピオーロに例えられることもありますが、遺伝的には独立しています。

ワインは中程度のガーネット色。低収量のブドウの木から造られ、オークで熟成された最高のワインは、数十年の熟成を経て、花、ハーブ、スパイス、革、土っぽさなどの非常に複雑なアロマを醸し出すようになります。

 

コスパ&バランス感が抜群のキティマ・キリ・ヤーニ ヤナコホリ・ヒルズ

今回飲んだヤナコホリ・ヒルズは比較的若いヴィンテージですが、あと数年寝かして飲んでも十分美味しい味わいです。

キティマ・キリ・ヤーニ ヤナコホリ・ヒルズはクシノマヴロ(50%)に加え、メルロー(30%)とシラー(20%)がブレンド🍷

クシロマヴロの豊かなタンニンや酸味にメルローを加えることにより、まろやかな口当たりが生まれ、またシラーのちょっとスパイシーな味わいが、より芳醇な黒果実のアロマと複雑味を与えてくれます。

アルコール度数は14.5%。温かみとボリューム感があります。

長期熟成のポテンシャルもありそうだけど、それにはもう少し凝縮感が欲しいかなぁ。でも2000円でこのクオリティは素晴らしい、今が飲み頃なワインです。

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この記事を書いた人

WSET Level2,3取得|WSET Diploma勉強中|一児の母、夫婦で1日ボトル2本は空けるほどワイン好き|年間300日以上飲んでます|毎日の食卓と時間がより楽しく豊かになるようなワインと、WSETやソムリエ試験で使えるネタを紹介しています。

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